どうも、スミ入れをして「すぅ~っと塗料が流れる」のがたまらない、ジェリド・メサ夫です。
今回はケガキ針を使ってガンプラにキレイなスミ入れをする方法を書きました。
前半ではキレイにスミ入れする方法を書きつつ、後半ではもっとキレイにするコツを紹介します。
本記事を読んで実践すると、ガンプラ制作レベルが3ぐらい上がりますよ。
それでは、本文へお進みください。
ガンプラをケガキ針を使ってキレイにスミ入れする方法【ポイントは3つ】
- モールドを彫り直す
- パーツの段差や境界を彫る
- 彫ったあとを整える
ケガキ針を使ってキレイにスミ入れする方法は、上記の3つ。
1つずつ説明していきますね。
ちなみに、今回の説明に使用してるケガキ針はハセガワのモデリングスクライバーです。丁度いい重みで使いやすいですよ。
とはいえ、100均で作るケガキ針も使いやすくてオススメです。100均でケガキ針を作る方法や、おすすめのケガキ針は下記にまとめてるので、参考にしてみてください。
モールドを彫り直す
既存モールドの彫り直しは、絶対しましょう。彫り直すことで、スミ入れ塗料がきっちり入り、キレイなスミ入れのラインになるからですね。
モールドの彫り直しをしないと、塗料の入りが悪く、ぼやけたラインになるのでキレイに仕上がりません。
下記はモールドの彫り直しをした場合と、してない場合の比較画像です。
画像を見るとわかるように、彫り直しをしたほうがちゃんとスミが入ってるのがわかると思います。
「スミがちゃんと入らない = 拭き取ると消える」なので、仕上がりは良くなりません。キレイなスミ入れにするために、モールドの彫り直しは必須です。
ちなみに、スジ彫り専用ツールを使うと、もっとキレイになります。
記事後半の「『さらに』スミ入れをキレイにカッコよくするための3つのコツ」で後述してるとおり、専用ツールを使うともっとキレイになります。
なぜなら、ケガキ針は形状の特性として、彫ったあとがキレイになりにくいからですね。
なので、もっとキレイに仕上げるなら、ケガキ針で彫ったあとをタガネとかラインスクライバーなどの『スジ彫り専用ツール』で整える必要があります。
とはいえ、仕上がりについては個人の好みもあるので、ケガキ針でやってみて「もっとキレイにしたいな。」と感じたら、専用ツールを検討すればいいと思います。
パーツの段差や境界を彫る
パーツの段差や境界は、ちゃんと彫りましょう。
段差とか境界にキレイにスミ入れされてると、それだけでカッコよく、完成度バク上がりです。
例えば下記のように境界ほきっちり彫ってるほうが、スミ入れもキレイだし、カッコいいですよね。
しかし、段差や境界部分は『スミが入る溝』がないので、そのままだとスミ入れできないんですよね。
何もせずにスミ入れしようとしても、「キレイに流れない」「ふき取ると消える」といったことになるので、ケガキ針でモールドと同じく、彫り直す必要があります。
パーツ段差や境目に添わせるとフリーハンドで彫れるので、ゆっくり優しく何回も彫りましょう。
また、こちらもモールドと同じくで、専用ツールを使う方がキレイに彫れます。
彫ったあとを整える
- ケバ立ち取りブラシ or 歯ブラシで掃除
- 800 or 1000番でヤスリがけ
ケガキ針で彫ったあとは、上記の作業をして、彫ったあとを整える必要があります。
ケガキ針で彫ると、まわりに彫りカスが残ったり、ケバ立ったりして、そのままスミ入れしても、キレイにできないからですね。
モールドを彫り直したり、境界を彫り直したあとは、必ず掃除して彫ったあとを整えましょう。
『さらに』スミ入れをキレイにカッコよくするための3つのコツ
ここまで、ケガキ針を使いつつキレイにスミ入れする方法を書いてきました。
同じ用に作業してもらうと、わりとキレイにできると思いますが、下記のコツを押さえると、もっときれいなスミ入れにできるので参考にしてみてくださいね。
- 専用ツールで仕上げること
- 流し込みタイプのスミ入れ塗料を使うこと
- 全て「黒」でスミ入れしないこと
それぞれ説明していきますね。
専用ツールで仕上げること
ここまで、何度か書いてきましたが、彫る作業はケガキ針ではなく専用ツールを使うほうがキレイに仕上がります。
理由は下記のとおり。
- 太さが均一に彫れる
- 細くスッキリしたラインで彫れる
- スミが流れやすい形状に彫れる
- 彫りやすいので、ミスが少ない
- 使いこなしやすい
シンプルに「専用ツールは使いやすい」ですね。ケガキ針は力加減でスジ彫りの「太さ」と「深さ」が変わるので、スミ入れしたときにバランスが悪くなってしまいます。
その点、専用ツールは0.1ミリとか0.15ミリとか太さが決まってるので、スミ入れが「バシッ!」と決まってカッコいいですね。
彫り心地を含め「ケガキ針 → 専用ツール」にした瞬間は「おぉ~!」って感動ですよ。
尚、専用ツールとは、以下のようなスジ彫り専用ツールのことです。
- BMCタガネ
- ラインスクライバー
- ラインチゼル
- スジ彫りカーバイト
1本あれば使いまわしができるので、これからもガンプラ楽しむなら必須ですね。
色々使った経験から書くと、BMCタガネがベスト。
ただタガネはなかなか売ってない(売ってても転売ばかり)なので、その場合はラインスクライバーがおすすめです。
太さは0.15ミリを選べば大丈夫です。ちょうどいい太さでHG~MGまで幅広く使えますよ。
その他、スジ彫りにおすすめの道具は、こちらのガンプラ初心者におすすめのスジ彫り道具は4つだけ【最小限でOK、数をこなそう】でまとめています。
詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
流し込みタイプのスミ入れ塗料を使うこと
2つ目のコツは「流し込みタイプ」の塗料を使うことです。ペンタイプだと簡単だけど、スミ入れが太くなりすぎるからですね。
スミ入れが太くなると、なんかボテッとした仕上がりになり、スッキリしません。
流し込みタイプだと、スジ彫りの太さに収まるので、仕上がりも均一になりスッキリします。
また「スミの流れが悪い」場合は「彫りが甘い」ことがわかるのもポイントなので、キレイに仕上げるなら流し込みタイプを使いましょう。
ちなみに、流し込みタイプのスミ入れ塗料は大きく分けると次の2つ。
無塗装の素組派はガンダムマーカー、そうでないなら、タミヤのスミ入れ塗料がオススメです。
尚、ガンダムマーカーについては、こちらの【比較】ガンプラのスミ入れにおすすめな道具を公開!【ガンダムマーカー(ペン)と塗料だけでOK】でまとめています。
そしてタミヤの塗料については、こちらのガンプラのスミ入れ塗料はタミヤ「スミ入れ塗料」がベスト【ふき取り方などの使い方も解説】でまとめています。
全て「黒」でスミ入れしないこと
3つ目のコツは、全部「黒」でスミ入れしないことです。
ここは好みによる部分なので、「ふーん」ぐらいに見てもらえると嬉しいです。
全て「黒」でスミ入れすると、スミ入れが強調されすぎて逆にカッコよさが失われる、、、と、個人的には思ってます。
『スミ入れ=別部品に見せるための影』なので、白パーツに黒とかだと、ちょっと目立ちすぎるんですよね。スミ入れはさり気ないぐらいがカッコいいです。
タミヤの公式サイトに書かれてるとおり、ガンプラのパーツの色ごとにオススメカラー分けをすると下記のとおり。
パーツの色 | 塗料の色 |
---|---|
濃い緑、グレー、茶色 | ブラック |
ダークイエロー、サンドイエロー、オレンジ | ダークブラウン |
赤、ピンク、黄色 | ブラウン |
シルバー、青 | ダークグレー |
グレー | グレー |
白 | ライトグレー |
上記ほど細かく分ける必要もないですが、「スミ入れは影」を意識しつつ、使う色を考えてみてくださいね。
スミ入れの色については、こちらのガンプラのスミ入れは成型色に近い色を選べばOK【迷ったらダークグレー】で詳しく解説してるのでチェックしてみてください。
合言葉は「スミ入れはさり気なく」です!
まとめ:ケガキ針で彫り直しをしてキレイなスミ入れをしよう!
今回はケガキ針を使ってキレイにスミ入れをする方法を解説してきました。
改めてまとめますね。
スミ入れがうまくいかない!ことのほとんどが「彫りが甘い or 彫れてない」ことなので、ケガキ針でコツコツ彫りましょう!
そして、もっとキレイにしたいなぁと感じるなら、専用ツールの導入を考えてみてくださいね。
スミ入れがキレイにできると、カッコいいガンプラになるので、ぜひ試してみてください。
では、今回は以上です。これからも一緒に、楽しいガンプラライフを送りましょう!
記事にコメントを投稿する※匿名OK
※コメントは承認制です。あとから表示されます。悩みや疑問・質問などご自由にコメントください。 いただいたコメントは全て拝見し、回答させていただきます。